鈴鹿・F1観戦記'06

<プロローグ>
元々、F1に興味があってちょこちょこTV観戦はしていたのだけど、2005年シーズンに何故かどっぷりはまることになり、鈴鹿行きを決意する。でも、行動が遅くて足が向いたのは2006年シーズンの鈴鹿だった!(笑)それはそれで、いろんな意味で特別な年にF1初体験が当たったので良かった気もしますけど。

<準備>
1.初参戦ひとりはさすがに心細かったので、F1に興味を持ってる友達を捕まえることにした。結果的には予定外なところで思い切り知人をF1にはめてしまい、3人で行くことに。
2.チケットは4月上旬に10%OFFの斡旋価格(定価9,000円)で自由席スペースで観戦出来る3日間通し券を購入。自由席チケットって安すぎ〜!ちなみに今年は9月末には全ての観戦券が売れ切れたらしい。
3.名古屋−鈴鹿間は普通に連日日帰り出来る距離だが、最大15万人の人出が予想されるので、往復の無難な交通手段・経路を勘案しておく。
(1)鈴鹿サーキット−(シャトルバス:380円)−白子駅−(近鉄名古屋線:800円)−名古屋駅
(メリット)電車の本数が最も多く、利用しやすい。
(デメリット)鈴鹿サーキットから白子駅まで距離がある。利用者が多く、シャトルバスがくせ者。
(2)鈴鹿サーキット−稲生駅−(伊勢鉄道、関西本線:1,040円)−名古屋駅
(メリット)鈴鹿サーキットから稲生駅まで比較的距離が近い。
(デメリット)電車の本数が少なく、時間が読めない。
(3)鈴鹿サーキット−平田町−(近鉄鈴鹿駅、近鉄名古屋線:860円)−名古屋駅
(メリット)比較的マイナーなので、利用者少なし。平田町駅まで苦にならない程度の距離で歩ける。
(デメリット)伊勢若松で乗り換えて、1と合流。

<必須アイテム>
FMラジオ、レインコート、食料、ビニールシート



2006年10月6日(金)

 今日は会社を休めた私だけ鈴鹿サーキットへ。7時40分に自宅を出発し、途中食料を調達して名古屋駅へ。今日は(2)のルートを試してみることにしたのだが、ほんとに時間が読めなかった。(汗)8時25分に順調に名古屋駅を後にしたのだが、四日市駅での乗り換えの際に車両に乗り込めなかったのだ。こんな日に1両で来るなんて、せめて2両でお願いしますよって感じでした。こんなことなら、9時30分発の四日市駅を通過する快速に乗れば良かったです。。結局、鈴鹿サーキット稲生駅には1時間遅れでの到着となりました。救いだったのは四日市駅からたまたま一緒になった女性と鈴鹿サーキットまで話ながら歩いてこれたこと。ひとりだったら、あの待ち時間はツラかったよ。彼女も今日はひとりという私と同じ境遇の人で、セナの時代からミハエル・シューマッハのファンで毎年見に来ているそうです。今年はE2の指定席を取っていて、昨日もピットウォークが当たって来たのだとか。
 10時58分に鈴鹿サーキットへ辿り着く。彼女とはここでお別れ。場内を歩いていると11時〜のフリー走行1が始まって、爆音が響き渡る。取りあえず私は手近な自由席エリアであるダンロップコーナーへ。間近を走行するマシンのエンジン音を聞いただけで胸の高鳴りが♪既にこの興奮を抑えることが出来ない!!ザザ降りではなかったけど、雨だったので、少し行くこと自体を躊躇ったのだが、やっぱり来て良かったです。たまらん!傘からレインコートに替えて、ダッシュで腰を下ろして観戦。水しぶきをあげて、逆バンクからダンロップコーナーへ抜けていくマシンに見とれてるとあっという間に終了時間の12時となった。さすがに明日・明後日の予報が晴れということもあり、予想どおり上位チームはあまり走行することはなかったです。
 その場で昼食を平らげた後、辺りを見渡してまだ空きのある上の方のエリアへ移動。やっぱり上からだとコースがよく見えます。ホームストレートの辺りを走るマシンの上部だって見える!席取りをして、フリー走行2までグランプリスクエアへ。Shellブースでフェラーリのキャップを購入して、ブリジストンブースなどをふらふら。応援用のフラッグをいただきました。F1マシンがゴロゴロ展示されていたので、写真もいっぱい撮ってしまいました!なお、私は去年からミハエルのファンをしています。
 14時にダンロップコーナーの席へ戻り、フリー走行2を観戦。昼過ぎから雨もほぼ上がり、ラスト10分くらいは太陽サンサンで夏のような暑さ。マシンの方もウェットタイヤからドライタイヤに履き替えて、凄まじいスピードで走行するまでに。各マシンが一斉にコースへ出てきたので、かなりエキサイティングしてて面白かったです。何より、ウェットとドライの差をまざまざと感じることが出来たのは貴重な体験だったかも。そして、ミハエル・シューマッハの姿を見ることが出来たことに大満足の一時だったのでした。
 15時30分にほんとはいけないことなんだけど明日用の席取りを済ませて、帰路へ。鈴鹿サーキット稲生駅で電車を何本か見送って、定刻16時51分(実際17時1分)発の快速に乗り込む。かなりの満員電車となりました。ツラかったのは私が意図的に見送った1本早い普通電車に乗り込んだ乗客が四日市駅からこの快速に乗ってきたこと。ほんとに身動きとれないよって感じの混み方で苦しかったです。自宅到着は18時20分。

フリー走行1ブリジストンブース/フェラーリ・F1マシンShell&Marlboroブースフリー走行2/ミハエル・シューマッハ
2006年10月7日(土)

 6時30分に自宅を出発し、途中食料を調達して、名古屋駅へ。今日は(1)のルートで鈴鹿サーキットまで向かうことにしたので、ホームでツレ2人と落ち合って7時11分発の近鉄に乗り込む。車内の混雑ぶりはそれほどではない。白子駅で下車後もシャトルバスにはすんなり乗り込むことが出来た。どちらかというと問題だったのは道路の渋滞の方。30分以上かかったかなぁ。バス下車後、昨日席取りしておいたダンロップコーナーまで寄り道せず向かう。昨夜から風が強く席がどうなっているか心配だったから。9時過ぎに何とか昨日とほぼ同じポジションに陣取ることが出来た。この時点でのダンロップコーナーの埋まり具合は90%といったところかな。西ストレートは70%と放送されていたので、予選当日に席取りするなら正面ゲートから遠い西ストレートやスプーンコーナー辺りにした方が無難ぽい。でも、ほんと遠いので覚悟がいるかも〜。私は今回初鈴鹿だったので、フリー走行時にいろんなところを見て周る予定でいたんだけど、130Rまででギブして引き返しちゃったくらいなので。(爆)まあダンロップコーナーに席が取ってあるっていう状況だったから、頑張る気にならなかっただけですがぁ。
 11時よりフリー走行3が始まる。今日はドライコンディションなので、スピードがあって見ていて楽しかったです。ツレの2人も初めてのF1に感動していました!フリー走行後も天気が良すぎてツラかったけど、特に行くところもなかったのでずっと席で過ごしました。昨日とは比べものにならないほどの人出で動き回るのも億劫だったしね。お陰ですっごい日焼けした〜。。ちなみにダンロップコーナーへ行く途中にある2つ目の歩行者用のトンネルがくせ者で、予選直前は通過するのに15分もかかりました。また、男性が多いイベントなだけあって、不思議な現象が!!仮設トイレは空いてたけど、常設トイレ前で男性が並んでいたのですよ。女性は想像よりサーキットにいたけど、比較的すんなりだったかな〜。
 そして、いよいよ14時より予選が始まる。時速300kmの世界で戦っているドライバーを尊敬しちゃいましたね。あの車間距離で走るってのは怖すぎです。何より、TVでは迫力が伝わりきっていないことを実感した。とんでもないスピードに正直驚きましたよ。そんな訳で、生で見るまでF1を語っちゃいかんと思った私の考えは正しかったのだと思いました。予選結果は1列目〜4列目までフェラーリ・トヨタ・ルノー・ホンダが2台ずつ揃えて入れてきたので、明日の決勝は色が揃ってとてもキレイなグリット順って感じです。まあ私の席からは見れませんが、楽しみです♪日本勢もよく頑張ったね。
 今日は予選終了と同時に席を立ち、鈴鹿サーキット稲生駅へと向かう。多分、そんなに待たされずに帰れるとふんで。2両編成の電車を2本ほど見送ったが、続いて5両編成の電車がホームへ入ってきたので(多分、16時40分発)予想どおり速く帰れました。しかも、奇跡的に座れちゃったし☆少し寄り道したので、自宅へは18時40分くらいの到着となりました。

トヨタブース/ヤルノ&ラルフフリー走行3/ミハエル・シューマッハフリー走行3/ルノー
2006年10月8日(日)

 この日は5時50分に自宅を出発し、名古屋駅へ。今日も(1)のルートで向かうことにした為、6時31分発の近鉄にツレ2人と共に乗り込む。7時20分に順調に白子駅で下車して、シャトルバスへ乗り込んだが、昨日より早い時間なのに駅周辺に人は多かった気がする。ちなみに駅を出たところでトヨタ特集の新聞の号外が配られていた。7時45分に鈴鹿サーキットへ到着となり、ダンロップコーナーの席に着いたのは8時過ぎのことだった。その後、じわじわと人が集まり、席を求め右往左往する人で溢れた。
 11時より45台によるINTEGRAの決勝が始まり、問答無用で見ることになる。スタート直後に第一コーナーで土埃があがる。自分の席からは何が起こったかわからなかったが、何台かリタイアしたんじゃないかな。続いて、逆バンクから激しく白煙をあげて進んでくるマシンが私たちの目の前のダンロップコーナーでコースアウトする。煙で全くコースが見えなくなってしまったので、後ろを走っていた車は怖かったのでは?でも、F1と比べちゃうと迫力に欠けたかな。
 12時15分より鈴鹿サーキットの20周年記念イベントとして行われるデモンストレーションランを拝見。鈴木亜久里さんなど3人の元F1ドライバーが懐かしの名車(?)と共にコースを1周。続いて、今回の決勝に出走するドライバーによるF1ドライバーズパレードが行われる。私たちの席から素顔のドライバーを写真に収められる最初で最後のチャンスだったので、もちろん気合いが入ります!!人の隙間から手当たり次第にシャッターを押し、ミハエルやアロンソなどを写すことに成功。ちょー嬉しかったです。といっても、先シーズン・今シーズン共に憎ったらしいのでアロンソは好きではないです。(笑)パフォーマンスや発言がガキっぽいのに、走りが安定感抜群なところが感に触るのだろうと思っています。ただ、王者的な勝てる男が好きな私としては見事に彼はタイプであります。強いと認めているからこそ、憎ったらしい訳なので、ミハエルがいなくなったら彼を応援する可能性大かもと密かに思っている。(爆)だが、やっぱり憎ったらしくてしょうがない!!(^▽^;)
 フォーメーションラップを終え、14時より決勝がスタート。順調にフェラーリの2台がラップを重ねていたが、給油後に悲劇が!!マッサはタイヤのパンクで3周早いピットストップで遅い車につかまって順位を落とすし、ミハエルは給油を済ませて37周目をトップで走っていたのにダンロップコーナーを通過してテグナーカーブを走行中に突然のエンジントラブルで白煙をあげてリタイアしちゃうわ。。あれが見納めになるなんて〜と不完全燃焼のまま私のレース観戦は終わった。トヨタはいつの間にかアロンソに抜かれてたしな。今日のレースはミハエルに勝ってもらいたかったので結果にはがっかりだったけど、ピットに戻った彼がチームのスタッフひとりひとりと抱き合ってる姿を見て感心した。8度目のワールドチャンピオンの望みを事実上このレースで失ったのに、誰をせめる訳でもなく心の整理をつけ受け入れたから。そんな彼は男らしくカッコよく見えた。来年からコースに彼がいないのかと思うと淋しいなぁ。ちなみに彼のリタイアはFMラジオから、ピットでの様子は逆バンクのところに予想外に設置されていたサーキットヴィジョンから得た。どちらもF1観戦するには必需品だと思いました。ただ、個人的には何着でも良いから彼には最後まで走ってもらいたかったですね。まあ、ギリギリセーフで、現役で走る彼を生で見ることが出来たので、良しとしますが。それから、決勝の感想としては53周のレースはあっという間で楽しかったには楽しかったです。TVでは各マシンのエキゾーストノートの違いまではよくわからなかったけど、生だと意識して聞いてなくてもよくわかった。爆発させて走っていることを実感することも出来て、いつもとは違う楽しみ方が出来たので本当に来て良かったです。
 15時30分、レース終了と共に席を後にし、帰路へ。正面ゲートの特設テントで観戦券をメモリアルチケットに引き換えることも忘れずに済ませる。白子駅行きのシャトルバスの長蛇の列をよそ目に、平田町駅まで徒歩にて向かいます。私には理解出来なかったけど、レース中盤から多くの人が席をたっていたのはこの列のため!?特にミハエルがリタイアしてから一段と多かった気がしました。駅には16時57分に到着。思ったより近かったけど、この駅を利用する人も思ったより多かったかな。順調に伊勢若松で乗り換えて、名古屋駅へ。空いてた普通電車に乗って帰ってきてしまったので、自宅に着いたのは19時30分過ぎとちょっと遅かったな。

ドライバーズパレード/フェルナンド・アロンソドライバーズパレード/ミハエル・シューマッハB3応援席決勝スタートウィニングランフェラーリ/キャップ



<エピローグ>

今回の鈴鹿には金曜57,000人、土曜143,000人、日曜161,000人が集まったという。白熱したダブルタイトル争い、ミハエルの引退、鈴鹿ラストが重なったのが大きな要因かな。3日間で361,000人が集まったというのは鈴鹿の最多記録らしい。なんだかんだ言っても、日本での人気もやっぱりすごいね。来年は鈴鹿でF1が開催されないことが正式に発表されたけど、またあの迫力を楽しみたいので、早く戻ってきて欲しいです。海外観戦はありかな〜と思っているけど、富士スピードウェイに行くつもりは今のところまったくないですので。ただ、今後どのチームの誰を応援していくのか自分でもわかんないんだけどね。







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